【開幕前コラム】謹賀新年 「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」は1月2日(月・祝)開幕!! RSS
2017年1月1日 12時00分
明日、1月2日(月・祝)から8日間に渡り、「第92回天皇杯・第83回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン2017)」が開催される。
今大会の見どころの一つは、前回大会まで参加を見合わせていた旧bjリーグ勢が、2016年に男子のプロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」が誕生したことにより、今大会より参戦する。
今大会の出場権を獲得したB.LEAGUE推薦の12クラブの内、旧bjリーグからは三遠ネオフェニックス(B.LEAGUE 5位)、大阪エヴェッサ(同9位)、新潟アルビレックスBB(同10位)、京都ハンナリーズ(同11位)、そして仙台89ERS(同12位)の5クラブが出場。しかも、大阪、京都、仙台の3クラブは文字通りの初出場だ。選手のなかには、高校、大学を含めて、初めてオールジャパンに出場する選手もいる。プロとして、どんなプレイ、どんな活躍を見せてくれるか、注目したいところだ。
前回大会では、シーホース三河(旧:アイシンシーホース三河)が5年ぶり9回目の天皇杯を、JX-ENEOSサンフラワーズが3年連続20回目となる皇后杯を手にした。
今大会でも、男子はB.LEAGUE、女子はWリーグのチームを中心に、覇権を争うことになるだろう。しかし、普段のリーグ戦とは異なり、一発勝負のトーナメント形式となるオールジャパン。いつ、どこに、どんな落とし穴が待っているかわからない。社会人、大学、高校、そして地方ブロックから出場するチームには、“下剋上”を目指して戦うとともに、新しい年のはじめに自分たちが積み重ねてきたバスケットボールを貫いてもらいたい。
むろん、そうした挑戦を受けて立つ「B.LEAGUE」および「Wリーグ」のチームには、彼らの壁となって本物の強さを見せてもらいたい。それこそが、日本のバスケットボール界を引っ張るプロもしくはトップリーグの務めでもある。
プロから高校生まで出場する「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」。
大会開幕を目前に控えた本日は、今大会の注目カードを紹介していきたい。
男子は、近畿ブロック推薦の東山高等学校(京都)が初戦を突破すれば、2回戦で高校選手権推薦の福岡第一高等学校(福岡)と対戦する。このカードは、2016年の最後を大いに盛り上げてくれた「JX-ENEOSウインターカップ」の決勝戦の再戦となる。ウインターカップでは、福岡第一高が81-78で接戦を制した。東山高とすれば、昨年のインターハイの決勝、ウインターカップの決勝と敗れているだけに、6日後の決戦へ向けて、俄然、気合いを入れて挑んでくるだろう。
また、男子のトーナメント表を8つの小さな“山”に見立てたとき、唯一学生のいない山がある。それは、右下、第2シードの栃木ブレックス(B.LEAGUE 2位)のいる山だ。
社会人選手権で1位のリンタツと、四国ブロック推薦の四国電力、北海道ブロック推薦の宮田自動車だ。どのチームが栃木ブレックスへの挑戦権を獲得するのか。そして、⓪田臥 勇太選手や⑩竹内 公輔選手ら、日本代表選手を擁する相手にどんなバスケットボールを展開するのか、楽しみである。
一方の女子は、全ての山に学生がいる。
初戦で、新潟アルビレックスBBラビッツ(WJBL 11位)と対戦する早稲田大学(大学4位)、今シーズン3年ぶりにWリーグに復帰した山梨クィーンビーズ(WJBL 12位)と対戦する専修大学(大学6位)が、どう挑んでくるのか。番狂わせを狙おうと、スカウティングをし、対策は十分になされているはずだ。
また、インカレ(全日本大学選手権大会)で初制覇を果たした白鷗大学、同2位の東京医療保健大学は、それぞれ初戦を突破すると、WJBL2位の富士通レッドウェーブ、同7位の三菱電機コアラーズと対戦することとなる。
富士通には2013年度のオールジャパンで、当時インカレ4位で出場した筑波大学に苦戦を強いられた苦い記憶もある。9年ぶりの日本一を掴むためにも、初戦からしっかりとゲームを進めたいところだ。
その白鷗大学に挑むのが、大学5位ではあるが、名将・木村功監督が復帰した愛知学泉大学と、今シーズン、高校3冠を成し遂げた桜花学園高等学校(高校選手権推薦)の勝者。この愛知学泉大学と桜花学園の1回戦も注目のカードだが、もし桜花学園高が勝てば、白鷗大学には同高校の卒業生もいるだけに、先輩と後輩、もしくは師弟対決という一面を見ることもできる。
2016年には、日本代表の愛称を「アカツキファイブ」に改名し、女子日本代表チームがリオデジャネイロオリンピックで20年ぶりにベスト8入り、男子日本代表チームが10年ぶりに世界へ挑戦し、FIBAオリンピック世界最終予選を戦うなど、日本のバスケットボール界が世界に向けて飛躍した年でもある。
2020年には東京オリンピックが開催されることが決まっているだけに、さらに強い日本を築くためにも「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」をより充実した大会にしたい。
謹賀新年。「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」が明日開幕する。
ウインターカップの熱狂を越える、より熱く、より成熟したバスケットボールを楽しもう。
※「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」では、注目カードや現場で起こったドラマなどを毎日レポートしていきます。ぜひチェックしてください!!
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