3回戦に勝ち進んだ大学3位の大阪人間科学大学と、シードで初戦を迎えるWJBL5位のトヨタ自動車アンテロープスとの一戦。トヨタの#3鬼頭、#20近藤、#24栗原の3人が大阪人間科学大出身であり、母校と対戦できるのもオールジャパンならではである。序盤からトヨタが次々と選手を入れ替えながら力の差を見せつけていく。しかし、大阪人間科学大は思い切り良く攻め込んだことで得点が生まれ、徐々にリズムをつかむ。第2ピリオド終盤には連続3Pシュートで2点差まで追い上げたが、40-35とトヨタは辛うじて5点をリードし折り返す。第3ピリオド、ディフェンスとリバウンドで立て直すトヨタは、#24栗原の連続3Pシュートなどで一気に点差を離していく。最終ピリオドは#1大神の活躍で会場を沸かし、結局87ー62でトヨタが快勝し、ベスト8進出を決めた。
第1ピリオド、トヨタ#7水島の3Pシュートで先制。そこから4連続得点で7-0と力の差を見せつけていく。頻繁にメンバーを交代しながらフレッシュな選手を投入するトヨタは、開始6分を過ぎ15-4と二桁点差をつける。大阪人間科学大は#6白鞘が速攻から連続得点を決めていき、少しずつペースをつかむ。終盤、トヨタは#8丹羽の高さを活かした攻撃で追加点を挙げ、21-10と11点リードし第1ピリオド終了。
第2ピリオド、トヨタはフルコートディフェンスから次々と得点につなげ、開始3分で26-10とリードを広げる。大阪人間科学大は、プレッシャーをかけられる前にボールをつなぎ、思い切り良く打ったシュートで点差を詰めていく。開始5分、#4畠中と#6白鞘の連続3Pシュートが決まって、30-20と10点差に迫る。大阪人間科学大はディフェンスも良くなり、簡単に得点を許さない。#4畠中からインサイドアウトで#4小池が3Pシュートを決め、さらに#18田中(陽)のドライブからの得点で34-27と7点差にする。その後も互角の戦いを見せた大阪人間科学大が2本の3Pシュートで2点差まで迫る。しかし、最後は#24栗原が3Pシュートを決め返し、40-35とトヨタが5点リードして前半終了。
第3ピリオド、ディフェンスとリバウンドで勢いに乗るトヨタが連続得点を挙げ、一気に点差を開く。5分間で大阪人間科学大を5点に抑え、逆にトヨタは交代で入った#24栗原の2連続3Pシュートなどの活躍で56-40と16点差をつける。大阪人間科学大も#7小池が3Pシュートで応戦するも後が続かない。リバウンドを拾ってチャンスをつなげたトヨタが、このピリオドだけで22-10と倍の得点を挙げて62-45とし、第3ピリオド終了。
第4ピリオド、#1大神がおもしろいようにゴールネットを揺らしていく。#1大神の3Pシュートが決まって71-49とし、22点差までリードが開く。さらに#7水島が体を投げ出しながらドライブで追加点を挙げて勢いづける。ベンチに下がるまでの6分間で#1大神は11点を挙げ、会場を沸かす。大阪人間科学大も最後まで諦めることなく、先輩に負けじと倒れ込みながらゴールに向かって行く。最後もトヨタのミスを誘って連続得点を挙げたことで点差を縮め、87-62でトヨタが勝利を挙げた。