第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017) 7日目 男子準決勝/女子決勝 -皇后杯はJX-ENEOSサンフラワーズが4連覇達成。明日は男子決勝戦「川崎ブレイブサンダースvs千葉ジェッツ」に-
2017年1月8日
「JX-ENEOSサンフラワーズvs富士通レッドウェーブ」の皇后杯決勝戦は、JX-ENEOSサンフラワーズが91-67で4連覇を果たし、21回目の日本一に輝きました。
男子準決勝は川崎ブレイブサンダースと千葉ジェッツがそれぞれ勝利し、明日の最終日に天皇杯を懸けた最後の戦いが繰り広げられます。
富士通#12篠原 恵選手が先制してスタートした女子決勝戦。序盤から点を取り合うハイペースな立ち上がり。「みんな緊張していて、最初の4分ほどで疲れていました。タイムアウトを取ろうかとも思いましたが我慢しました」と振り返るJX-ENEOSのトム・ホーバスヘッドコーチ。その我慢の甲斐あり、第2ピリオドから本領を発揮したJX-ENEOSは、#52宮澤 夕貴選手の活躍などで18点差をつけて前半を折り返します。
後半、富士通も得点を返して、逆転のチャンスを狙い続けます。2年前のレギュラーシーズンで、第3ピリオドまで23点差で勝っていたにも関わらず、同点に追いつかれ、延長で敗れた富士通戦がホーバスヘッドコーチの脳裏にはありました。「21点差をつけても、30点差をつけよう」と発破をかけ、その不安ゆえに先発メンバーを長い時間使い続けたわけです。「負けたくないではなく、勝ちたい気持ちが本当に強い選手たち」とホーバスヘッドコーチが自慢するJX-ENEOSが91-67、24点差をつけて決勝戦も快勝し、4連覇を達成しました。
#0吉田 亜沙美キャプテンは、「皇后杯の前にトム(ホーバス ヘッドコーチ)が“優勝してホッとした”ではなく、“優勝してうれしい”という気持ちに変えたい。それが僕のゴールだ、と言ってくれました。どこかでバスケットを楽しむことを忘れかけていたのと、連覇する難しさにプレッシャーを感じている部分がどこかにあったと思います。でも今日は、私自身が楽しんでバスケットができたことが一番大きかったです」と試合中も笑顔が見られていました。
■皇后杯 大会結果
優 勝 JX-ENEOSサンフラワーズ(4年連続21回目)
準優勝 富士通 レッドウェーブ
第3位 トヨタ自動車 アンテロープス
第3位 シャンソン化粧品 シャンソンVマジック
■大会ベスト5
吉田 亜沙美 (JX-ENEOSサンフラワーズ/#0/4年連続7回目)
渡嘉敷 来夢 (JX-ENEOSサンフラワーズ/#10/7年連続7回目)
宮澤 夕貴 (JX-ENEOSサンフラワーズ/#52/初)
長岡 萌映子 (富士通 レッドウェーブ/#0/2年ぶり3回目)
本川 紗奈生 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
天皇杯決勝戦へ向け、川崎#14辻 直人選手は、「川崎のチームとしての力を出した結果が、勝利に結びつきました。大黒柱のニック(ファジーカス)が、今日は彼らしい仕事をしてくれました。チーム全体的に見ても、個人個人の力を思いっきり出した結果が勝利につながり、これが川崎の持ち味です。この持ち味を決勝でも存分に発揮していきたいです」と意気込みを語ります。
B.LEAGUEでの戦績は2敗している千葉。#2富樫 勇樹選手は、「チームディフェンスはもちろんだが、自分がマークしている相手にやられないと全員が思っていることで、今はディフェンスがよくできています。今日の試合でも、比江島(慎)選手や金丸(晃輔)選手をマークしていた石井(講祐)選手や小野(龍猛)選手、途中から入った原(修人)選手たちがディフェンスで勢いをもたらせてくれました。ただ、川崎はリーグで1番ディフェンスが良いチームだと年末の2試合で感じているので、しっかり対策して明日に備えたいです」と話し、大一番へと向かいます。
■1月9日(月・祝) 男子決勝:国立代々木競技場第1体育館
14:00~ 川崎ブレイブサンダース vs 千葉ジェッツ
※「NHK Eテレ」にて生中継
※組み合わせ番号の早い方(川崎)がホーム(TO席に向かって右側ベンチ)
明日、1月9日(月・祝)はオールジャパン2017最終日。12:30に開場となります。
男子決勝に進んだ川崎ブレイブサンダース、そして千葉ジェッツをサポートする皆さんは、ぜひチームカラーの赤色のものを身につけて、ご声援をお願いいたします。
なお、既に指定席は完売となっています。優勝の瞬間を会場でご覧になりたい方は、チケットバスケット他にて、ご購入はお早めにお買い求めください。